プチ・溪水美術館・K邸

K君は私の幼馴染み、互いの家を訪ね逢っています。
K君も 夫人も暮らし方の センスが良くて

訪問の際に ホットしたものを、感じます。

K君夫妻は 長年にわたって、私の作品を

収集展示して くれているのです。

その数、10点以上。

「プチ・溪水美術館」と名づける所以です。

襖には K君の趣味の謡曲「老松」を書きました。

玄関には A4スタイルの色紙が、季節ごとに架け替えられます。

二階への上り階段の 吹き抜けには、2,7メートルの条幅

「我を非として当たる者は、吾が師也」(荀子の語)

襖の作品を 頼まれた時は、調和体の仕上がりを目標にしました。

K君は 木工もするので、彼の製品に私が揮毫して 4年前

コラボレーションして「古希展」をしたのです。

 

「暮らしの中に書」を考えるようになったのは、1980年頃から。

絵画や彫塑などは 部屋の中に装飾品として存在しているのに、

書の装飾品が 少ないのは、何故だろう?

日展など公募展に 出品していた頃は、何も考えずに

慣例的に 字面の良い漢詩、漢文を書いていました。

書は メッセージ性の強い文字を、持っています。

その特長を 発揮して「暮らしの中に書を」飾りたいものです。

 

2014年6月21日(土)夏至 旧暦5月(皐月)27日 No13