「相田みつを」 と「正法眼蔵随聞記」

今日は旧正月、冷たい雨が降っています。

2月15日のNHK「日曜美術館」で相田みつを

(1924~1991)を見ました。

テレビを置かなかった10年間の空白を除いて

「日曜美術館」は私の美術勉強の場。みつを作品の裏には 膨大な詩稿や記述があり、そこから 詩句が紡ぎ出されているのを知りました。

相田みつを を知ったのは1985年頃、見たこともない書風と 言葉の力強さに

圧倒されました。そんな折、知人からある企業が企画した「相田みつを講演会」のテープを送って貰いました。1時間半にわたる講演は内容が濃く、面白いので

テープが擦り切れるほど 聞きました。

みつをは 晩年の7年間ぐらいを除いて 赤貧の中で生きて来たように思います。

悩みを抱え 武井哲応老師(1910~1987)に30年間も つきっぱなしについて「正法眼蔵随聞記」(道元禅師<1200~1253>の言ったことを

侍者の懐弉が聞き取って書いたもの)を勉強し、多くのノートを残しています。

「仏道とは?」「自分とは?」と問い続けたのでしょう。


難しい仏の教えを解かりやすい言葉で書いた「相田みつを」。ウイットに富んだ文章や絵を書いて、庶民に示した「白隠」(1685~1768)等のように、私達は 書技の訓練以上に 哲学、宗教、文学を 学ぶ必要があります。

   2015年2月19日(木) 雨水 旧暦 睦月 1月1日  NO30

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コメント: 4
  • #1

    菊池 征紀 (日曜日, 22 2月 2015)

    相田みつおの人生の来し方を初めて知りました。
    それぞれの言葉の裏側には深い積み重ねが有るのですね。
    ところで、テレビを置かなかった10年間云々とありますが
    いつ頃の事ですか。

  • #2

    重樹 (月曜日, 23 2月 2015 19:50)

    ご無沙汰してます。
    時々ですが、home page拝見させて頂いております。
    数年前に、相田みつを美術館を訪れた事を思い出しました。鑑賞を終えた後、たいそうな「有り難さと幸せ感」に浸った様に思います。「赤貧の中で生き」、それを一つの根拠とした「言葉の力」だったんだと改めて確認させて頂きました。
    これからも、h.p.楽しみにしています(時々になりますが…)

  • #3

    (水曜日, 25 2月 2015 12:27)

    琉球ガラス村にも
    相田みつをさんの詩をガラスに掘ってたよ!

  • #4

    masao19991984 (土曜日, 22 7月 2017 17:10)

    相田みつをさんの詩には随分と助けられました。