子供の書に学ぶ

小学生の書の指導は 10年近くボランティアで行っていますが、園児の筆遊びは2年前から

始めました。子供が作った俳句を筆文字で書く

試みです。

タテマエでは「指導」と言っていますがホンネ

は子供達の「自由な書」の秘密を盗みに行っているのです。


上から順に 5歳児の俳句作品。小3年のデカ書。小6年のろうけつ染め作品。

俳句指導は「ささゆり句会」。ろうけつ染め指導は「染工房わらべ」。 

44年前、国鉄を辞める時 入れ違いに新任の区長(2005・1没)が赴任してこられました。僅か10分間の面会でしたが、その時 言われた言葉が忘れられません。「書家の書が 残らないと言う事をしっているか」今から新天地に羽ばたこうとする私に 贈られた強烈な餞の言葉でした。

「何故 書家の書が残らないのか」書道修行中、常に私の頭から離れない自戒とも言うべきテーマでした。このさんとは没年まで 文通が続きました。

 

私は53年間、書を続けてきて アカが溜まってきたと自覚しています。

「整い過ぎ」「慣れ過ぎ」「不自然」と言った不純物です。それを打破するために子供達から学んでいるのです。

一流の芸術家は 作品も生き方も自然です。子供達の作品も自由です。この自然さが、書を見る人の心にストレートに響くのです。

 

 2015年3月6日(金)啓蟄 旧暦 睦月 1月16日 NO31

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コメント: 1
  • #1

    安田弘 (金曜日, 13 3月 2015 13:32)

    3月11日に車掌科同期会に出席のコメントと、入所式の写真をメールだ送りましたが届いたでしょうかアドレスはishimizu_1206_kei@hotmail.co.jpえ送りましたがアドレスの間違いはないと思いますが、間違っていれば知らせてください。