
昨日は地元小学校の卒業式。
ろうけつ染めなどの 教育ボランティアで出向しているので「デカ書講師」の肩書で招待されました。
校長先生から 卒業証書を受け取る時に、将来の抱負を述べます。
中学校生活の決意を 言う子、家業を手伝うと
宣言する子など様々です。
卒業証書を揮毫して11年です。紙漉きをしている地元の 知り合いと相談して
書き始めました。「どんな思いで揮毫しているか」と新聞記者に聞かれて、次のように答えました。「一人ひとりの 子供の顔を思い浮かべて、子供達の人生が充実したもので ありますように 念じながら書いています」と。
今は亡き京都のY先生は「書のルーツを辿っていくと、効き目の書に行き着く。昔は 神社仏閣の「家内安全」や〔安産」のお守り札は 全部手書きであった。
お札を受ける人の幸せを 祈って書いたものだ。現代は 印刷したお札だが手書きの書には 効力があるのだ」
近頃の賞状は ワープロ文字が横行し、重みがありません。書に携わる 人間として、せめて 出来る範囲で始めた 私の行持(ぎょうじ)です。
2015年3月21日(土)春分 旧暦 如月 2月2日 NO32
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重樹 (水曜日, 25 3月 2015 10:33)
先日はありがとうございました。
私も今思えば、何故か一番遠い小学校の卒業が、一番色あせ少なく思い起こす事が出来ます。不思議です。当時の校長先生が色紙に記し、餞に頂いた言葉も、未だ心に残るものとなっています。
卒業の皆さんが時に過去の講師先生の教えを思い起こし、充実した人生を送る効き目の書、導きの卒業証書となるのではないでしょうか。