我が家の七夕まつり

近くの竹林から 笹を伐って担いできたら、

出会う人が異口同音に「七夕ですか?」とニコニコ顔で 問うてきます。今では幼稚園や小学低学年以外では 余り七夕飾りをしないようですが、我が家では 恒例の行事です。

笹の緑や周囲の緑は いろ紙の原色とよく似合います。短冊には家人が それぞれの願いを

書きました。

万葉集や徒然草の記述を見ると、古代日本人の暮らし方は「艶めかしけれ」と しっとりした情趣の中で 浸っていたことが、解ります。

五節句のひとつ「七夕」(しちせき)は、中国古代から伝わる牽牛星(けんぎゅうせい)、織女星(しょくじょせい)の伝説と 日本の昔からの農耕や、祖先を

祭る信仰が結びついて 今のような形になったようです。旧暦で言うと8月20日頃ですから、七夕は秋の始めの歌が 多いのは当然です。


江戸幕府は七夕(しちせき)の他、人日(じんじつ・1月7日)桃の節句(3月3日)端午の節句(5月5日)重陽の節句(ちょうようのせっく・9月9日)の五節句を「幕府の式日」と定め、それがいつしか一般化しました。

五節句は又、気候の変わり目でもありますから、「無病息災」の厄払いの意味もあるのですね。


    2015年7月7日(火)小暑 旧暦 皐月 5月22日 NO40