小学1年生 縄をなう

地元小学校の要請で 工作用の縄を作る「縄綯い」の指導をしました。

以前「藁草履作り」で「師匠」役をした仲間たち5人が先生役です。

9時半に始めて、1時間過ぎても止めようとしない。余程 手仕事が面白いようです。縄綯いのコツを短時間で3分の1の子供が 掴んだのは驚きでした。


私は自分の体験上、書作の発想の源は 子供の頃の遊びや家業(炭焼き)の手伝いにあったと 思っています。70年前の農山村の家々は 仕事に使う道具は

自家製でした。わら細工(むしろ・俵・草履等)の基本は「縄綯い」です。

遊びも家業の手伝いも 創意工夫が共通点。「いい勘考はないか」といつも

考えていました。その延長線上に私の書業が あったように思っています。

現代の子供達の最大の弱点は「机上の学問」が中心で「本能を鍛える学問」が

軽視されていることです。机上の学問だけでは 同じような考えを持つ「標準的な人間」は育っても 他者が真似の出来ない独自の発想を持つ「特殊能力人間」は育たないと思います。

今回、行った「縄ない」が大人になって、「特殊能力」を発揮し、社会の役に立つ人間になる一助になれば幸いです。


 2015年11月8日(日)立冬 旧暦 長月 9月27日  NO49

コメントをお書きください

コメント: 1
  • #1

    きさらぎ (月曜日, 20 3月 2017 15:39)

    無から形あるものへ、集中力、達成感は書作にも通じるものがあるように思います。子供たちはよい経験をしましたね。