
1月13日(水)恒例の「デカ書道」の授業に
地元小学校まで出向きました。
「デカ書道」と言うのは 初期の児童がベニヤ板
(180×90㎝)の大きさに書いた時、誰言うこともなく「でっかいなあ」「デカ書道」と呼ぶようになったのです。
それ以後、卒業式の来賓の肩書も 普段子供からも「デカ書道の溪水さん」と呼ばれています。
作品が出来上がるまでの過程を ご説明しますと、まず自分の書きたい言葉を考える。それぞれ三体の書体を 私が示し、児童は一つを選ぶ。小学3年生なのに
篆書を選ぶ子もいます。
「習字でなく創作だ」と言いながら いつもと違う授業に興味を持って目を輝かしています。
この日は 児童と対話しながら、作品を創っていきました。「夢」と書く子には
「どんな夢もっている?」「扁額にして欄間に掛けたらいいなあ」「欄間って何?」と言う具合に。
たんたんと進んでいって、最後の一人になりました。ところが、なかなか筆を取ろうとしません。「この子は書くまでの想いが 多すぎて頭の中でまとまらないのだ」と思って 他の子は運動場に出て貰いました。
一時間程経った頃 やっと書きました。堂々とした字です。「この子は何か内に秘めたるものを持っている」と言ったら、「絵を描いてもそうです」と先生。
待って良かったと思いました。アイデアは 閃くこともあるけれど、ゆっくり滲み出てくることもあるのです。
私達指導者も 現代の世相も せっかち過ぎて、有能な才を 潰しているのではないでしょうか。
待つことの大切さを 学んだ一日でした。
2016年1月21日(木)大寒 旧暦12月12日 NO54
コメントをお書きください