監督の仕事は人間教育や

清原和博元プロ野球選手の覚醒剤事件に関して 各界のコメントが寄せられたが

一番私の心に響いた批評は 野村克也さんの言葉だった。

「コーチは技を教えるが、監督の仕事は人間教育・社会教育や」。

 

2月14日(日)「拝啓、高倉健様」を視ました。その中で 空手の角田伸朗さんが 健さんから突然、手紙を貰った話を披露していた。7・7放映のNHK「課外授業」の中で 素手で板を割る実演があった。なかなか割れない女子児童がいたが、やっと出来た時、抱き着いた女の子にも角田さんにも涙があった。その場面を偶々、視た健さんが 感動して手紙を送ったのでした。

 

私達は ホームランやヒットには関心はあるが、選手の人間性には関心が薄い。

ヒットした映画や歌には 称賛の声を挙げるが、演じている人の人間性は二の次だ。ところが、表に出ているプレーや演技と言う現象は 氷山の一角でしかないと知った。ふだんの生き方が その人の仕事に滲み出ているのです。

 

翻って 現代日本の有様は 恥ずかしさで目を覆いたくなる政治の世界のスキャンダル。企業の分野も 利潤追求を重要視するばかりに「非正規労働者」をシステム化して、格差を助長させ従業員の人間教育を怠っています。

 

若い頃、筆技より先に人間を磨くことだと 忠告してくれた先生がいました。その当時は作品の出来と人柄は関係ないと反発したが、いまは良く理解できます。

 

冒頭の横尾忠則さんの詞(2015・10・4NHK日曜美術館アートシーン)は

物づくりに携わる人間が 心しなければならないことです。

 

  2016年2月19日(金)雨水 旧暦 1月12日  NO56

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コメント: 2
  • #1

    makiko (金曜日, 19 2月 2016 23:07)

    野村さんの言葉で言うならば、松井先生は私にとって「コーチであり、監督」です。技術は言うまでもなく、人としてどうあるべきかを示唆してくださいました。今後も、たくさん勉強させてもらいます。よろしくお願いします。

  • #2

    松場よしこ (金曜日, 26 2月 2016 22:11)

    寳は人のこころにあり ……………