
卒業証書を揮毫して12年目になります。
昨年12月には「わらべ染め工房」の協力で
「ろうけつ染め」の授業をしました。
その日、「刹那」の感覚を磨くことの大切さ
を話しました。
「刹那」とは 「指でパチンとはじく間の65分の1の時間」だと仏語辞典にあります。
卓球の世界選手権で銀メダルを取ったチームの中に、今年3月 中学校を卒業した
伊藤美誠(みま)選手がいます。彼女は お母さんのお腹にいた頃から「瞬間的体現」を鍛えたそうですが、誰より早く物事を察知する能力を持っています。
気配を鋭く感知する犬など動物と似ています。
砂漠で生きる人は 豆粒ほどの大きさの物体が 認識できるといいますが、文明が進むにつれて このような本能はなくなってきます。
私達 美に携わる者は「刹那」の感覚をいつも磨かなければいけないと 思っています。
6年生の皆さんは「刹那」の話しを 本能的に解かってくれたようです。
2016年3月20日(日)春分 旧暦 2月12日 NO58
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