こつこつ生きるコツコツ書く

20年も前に書いた作品ですが、75年の私の人生を 貫く心棒みたいな

標語です。

先日、創作の姿勢や 生き方を尋ねられた時、とっさに答えた言葉です。

私は 子供の頃から不器用で 飲み込みの遅い人間でした。父からも 書の師匠

からも同様の叱責を 受けて育ちました。しかし、何故か落ち込むこともなく、

自分の我を通しました。

不器用で我の強い人間が、周囲の抑制に逆らって 成果をあげる手段は「丁寧」に「誠実」にこつこつと歩くことしかありません。

書の研究も 他人が手をつけない分野を開拓しました。真似する対象がありませんから、原野を分け入るように、コツコツと 試行錯誤を繰り返して完成させるのです。こんな時、私のマイナスの性格が 役にたちました。

「山に登ったら、降りる」「又、新たな山に登って 山頂を極めたら降りる」

日比野五鳳先生の晩年の言葉ですが、自分のペースで こつこつ仕事をすれば、

不可能なことはないと 強烈な示唆を受けました。

 

私の指導法も いったん気張りやハッタリを戒め、丁寧・誠実を指導理念の柱にして実行しています。それが 堅実な生き方に 通ずると思うからです。

   本紙の大きさ 67㎝×135㎝

 

  2016年6月21日(火)夏至 旧暦 5月17日 NO64

 

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コメント: 1
  • #1

    ひろみ (木曜日, 23 6月 2016 22:39)

    私も、不器用で我の強いです。
    「丁寧」「誠実」「こつこつ」
    心がけようと思います。