
我が家の南の廊下から 居ながらにして花見が出来ます。4日現在まだ一分咲きですが、毎年近所の人が集まって花見会が開かれます。
茶業をやめた隣の人が更地にして、雑木を植える計画を知り、私は桜を植えさせて貰えないかと交渉して、
快諾を得ました。2009年(平成21年)3月のことです。当時、国から「定額給付金」が支給され、わが家への支給分4万4千円を桜の苗11本分の代金に充てました。
公園の名前は地主の4人のお孫さんの名前からとって
「真也乃里」(まやのさと)と命名。8年経つと枝を張り、立派な木に成長しました。
私達は春になれば、百花繚乱の花に囲まれ、秋には紅葉が目を楽しませてくれます。世界でもこれだけ四季が はっきりしているのは珍しいそうです。
昭和の始めまで 駐日大使を勤めたフランスの詩人でもあるポール・クローデルさんは「日本人は貧しい。しかし高貴だ。世界でどうしても生き残って欲しい
民族をあげるとしたら、それは日本人だ」と言いました。
昭和18年のことですから、現在の日本人の評価ではありませんが、何故かくも
高い評価がなされたのか。それは日本の自然の豊かさと変化と繊細さに関係すると言うのです。
生まれた時から 当たり前に享受してきた自然が、美的情緒を養い それが基になって芸術、科学、宗教、思想、文学など世界に誇れる日本文化が生まれたわけです。
ところが最近の世相を見ていると、政治家は平気で詭弁を弄し、実業家は効率主義に走って働く人を虐げ、教育界は社会のために働くと言う人間作りを 怠っている。美術界も技術至上主義で 本質を追求しようとしません。
「明治150年美しき日本人」(文芸春秋4月号)のような日本人は もう生まれないのでしょうか。
2017年4月4日(火) 清明 旧暦3月8日 NO83
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ひろみ (木曜日, 06 4月 2017 21:19)
小倉城の桜も昨日満開になりました。
ほんとにその通りだと思います。
きさらぎ (日曜日, 09 4月 2017 10:50)
真也乃里、自然体で咲いている花々美しいですね.日本人の茶道の心大切にしたいですね。
原 村人 (金曜日, 14 4月 2017 21:17)
久しぶりです。そちらはすっかり春爛漫(?)。我が家の庭では、水仙が5㎝ほど芽を出し、野の道には、ヨモギの新芽が顔を出してくれました。桜の花には後半月程かかりそうです。暖冬だ、地球温暖化だと春が早く来た様に農作業も例年より早めに掛かっている様ですが、自然は正直です。開花の方はいつもより遅いぐらいです。私の畑仕事はもう少し後になりそうです。