六字名号

揮毫で一番よく頼まれるのは「六字名号・南無阿弥陀仏」

です。当地区は真宗が多い事もありますが、法事に招かれて

床の間に掛けてある名号を拝見していて 間違っている文字を見つけると、気になります。

南無不可思議光如来」(なもふかしぎこうにょらい)9字名号や「帰命尽十方無碍光如来」(きみょうじんじっぽうむげこうにょらい)10字名号に対し、「南無阿弥陀仏」(なむあみだぶつ)の6字名号は最も尊重され、本尊として用いられました。

親鸞聖人の時代には 木像や絵像を本尊としていましたが、蓮如上人の時代になると、紙に書いた名号を貧しい庶民にも与えましたから、急速に信者が増えたと言います。

他の作品と異なるのは、仏様に寄り添うような気持で書くとなると、新調になります。仏具表装は188×54cmとかなり大きくなりますから、本紙の大きさは121×31.5㎝と少し小ぶりにします。

用紙は草木染め(桜の木・玉ねぎ)を使用しました。最近の住宅事情に応じ、壁面の大きさを勘案して「ミニ 六字名号」を書く事もあります。

 

  2017年10月23日(月) 霜降 旧暦 9月4日  NO96

幼馴染みの友人の案内で蘆花浅水荘を

訪ねました。明治~昭和に活躍した

日本画家・山元春挙の別荘です。

お孫さんの寛昭氏の案内も上の空で

扁額に魅入られてしまいました。

持ち込まれた古今東西の 美術品が

抜群の目利きで保存されたのでしょう 

左上から 残月(仙厓) 巍然(黄檗隠元) 無我(貫名海屋)

   終始一貫(九鬼隆一) 竹有和気(沢庵) 画禅一味(石山寺鷲尾光遍)