盆栽と書は相性がよい

10月28・29両日 恒例の「盆栽と書展」を開きました。相棒の山中蓬庵(正好)さんとの付き合いも 1987年(昭和62年)からです。

彼は我が家にふらっと現れて、私が暇だと知ると 縁側に座って、二人の奇妙な「談義」が始まります。彼は私より年下ですが年齢不詳。こちらが「書道バカ」なら彼は「盆栽バカ」。お互いの仕事を 深く理解しているわけではないのに、自分の仕事を一方的に話して、話は噛み合っているから不思議です。

私は「樹」の話を「書」に置き換えて、納得しているのです。

山中さんは30代の頃から盆栽を始めて、松の実を畑に播いて 苗を鉢に移し、

何十年もかけて成木にするやり方で生きてきた人だから、一本筋が通っています。樹の気持ちも解る。水を欲しがっていることも 芽の伸びすぎも微妙な変化も見逃さない。私が書を見て人の心境や生き方が ほぼ解るように 彼は樹を通して人間を見ているのです。だから、山中さんの周りには樹を愛してやまない

純粋な盆栽仲間が多い。

私も 彼の本物志向の精神に学んでいるのです。

  2017年11月7日(火) 立冬 旧暦 9月19日  NO97

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コメント: 1
  • #1

    まきこ (土曜日, 11 11月 2017 19:48)

    初日に拝見させていただきました。お会いできなかったのが、残念です。