
1992年10月4日に放映されたドラマを
千代の富士の一周忌記念に 今年7月、再放送
されました。
北海道松前郡福島町に生まれ育った秋元貢少年が 千代の山親方に半分騙されたような恰好で
東京にやって来て横綱まで駆け上る物語です。
小さな体でしたが、漁師の父を助けて働いたせいで足腰が強かった。「ウルフ」とあだ名されるように、眼光鋭く根性がありました。
横綱出場730回、優勝31回、連勝53、国民栄誉賞と記録を打ち立てた。
このドラマに出演した千代の富士の役を宍戸開、奥さん役の進藤久美子さんを
畠田理恵(現在 羽生善治夫人)が演じていますが、横綱の真摯な生き方が良く伝わってきます。横綱とはかくあるべきだと言う見本みたいな生き方です。
最近、日馬富士が貴の岩に暴行を加えた事件は 横綱白鵬の品格と貴乃花の沈黙が焦点になってきています。同じモンゴル出身の朝青龍に較べて品のいい人だと応援して来ましたが、審判に物言いを付けたり、受けて立つ「後の先」(ごのせん)ではなく、横綱らしからぬ手で優勝回数を重ねていて、がっかりです。
大相撲は「スポーツ」「興業」「神事」の要素があると、連日のテレビで学習していますが、私達は神に恥じぬふるまいをして、その上で正々堂々と勝負してきた過去のお相撲さんに 感動してきたのです。
新渡戸稲造の「武士道」が明治32年に著された時、ルーズベルト大統領は何10冊も購入して子供や友人、外国の首脳に贈ったそうです。その精神は慈愛、
誠実、忍耐、正義、勇気、名誉、恥など、もともと昔から日本人が持ち、育てて
きたものです。他の国の人には なかなか理解しにくい精神かもしれません。
2017年12月7日(木) 大雪 旧暦 10月20日 NO99
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