
近くに住む H君は小3の9歳。上に中1と小5の姉さんがいる「末っ子長男」。祖父母・両親・姉妹の愛情に包まれて暮らしていますが、甘やかされてはいません。
毎朝、愛犬を散歩させるのはH君の仕事。子供が犬を飼うのをねだる時、犬の世話を約束するが、いつの間にか大人に任せて
責任と義務を放棄しています。これは全て大人の責任です。
H君の家は当たり前のように 子供に責任と義務を負わせているのです。家訓と言わないまでも H君の家にはルールがあるらしい。
この絵は田中玉園さんの「うちわ」。玉園さんは亀山市本町に在し、1928年頃上松松園に師事していた。(1912~2000)。玉園さんと私は没前10年程文通がありました。
私達が小学生の夏休み、H君の曽お祖父さんは自宅の倉庫を解放して、近所の子供達に勉強する場を提供してくれました。H君のお祖父さんは 子供会の会長をしていた時、串焼き用の竹串を子供に作らせ「小さな怪我はさせて下さい」と我々スタッフに指示したのです。H君のお父さんは 自分の代で創業して仕事をしています。代々続いてきた家風の中で H君は育っています。
夏休みは子供を変えます。目標があれば、絶好の「鍛錬の場」になりますが、無為に過ごしたり、快楽の味を覚えてしまうと精神構造が崩れてしまいます。
小学高学年になると、自我が確立して親の言うことは聞かなくなる。H君を見ていると、自分のしなければならない役割を自覚し、自然に行動している。決して無理がない。10年後、20年後の彼の姿が想像できます。
2018年8月7日(火)立秋 旧暦 6月26日 NO115
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