ボランティア尾畠春夫さんと妙好人才市

もうダメかなと毎日のニュースに釘づけになっていた8月15日、突然 山口県周防大島町の藤本理稀ちゃん(2歳)が無事探し出されたと言うニュースが飛び込んで来ました。全国の人が「良かったなあ」と胸をなでおろし「理稀ちゃんは元気なの?」

「誰が探し出したの」と誰もが思ったことでしょう。探し出した人は尾畠春夫さん78歳。

尾畠さんは 呉市で復旧のボランティアをしている途中で 理稀ちゃんのことを知り、現地に駆けつけて僅か20分で 居所を突き止めた神通力は、登山など山で鍛えられた自然力だと 思えてなりません。

尾畠さんは 小5で農家に奉公に出され、中学卒業後魚屋で修行して65歳まで鮮魚店を営んでいましたが、店を辞めてからボランティア活動を続けておられます。風呂に入ることを勧められても固辞し、傘を貸そうと言う申し出も断る徹底ぶり。警察署から貰った「感謝状」を漢字が多くて何が書いてあるのかわからないと 傍らの報道関係者に聞く率直さ。貯金ゼロ、一か月の年金5万5千円で

ボランティア活動を続ける尾畠さんの生き方を あるキャスターは「尊い人」と言いましたが、常識では考えられない心の内面を お持ちの人だと思いました。

私が尾畠さんと似ていると思う人に「妙好人才市」と言う人がいます。真宗派の中では多くの「妙好人」の一人で有名です。「妙好」とは「蓮華」のことで、文盲に近い庶民の中に 隠れ住んで信仰ぶりが美しい人を言うそうですが、私は浅原才市の書くかな文字がすきです。巧拙を超えた味わいがあって魅力があります。

「妙好人浅原才市」のことは 後日、項を改めて紹介したいと思います。

  2018年8月23日(木)処暑 旧暦 7月13日  NO116

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コメント: 1
  • #1

    makiko (土曜日, 25 8月 2018 23:06)

    甥っ子も2歳1か月。もし、甥っ子だったら…と毎日ドキドキしながらニュースを見ていました。甥っ子は良いことも悪いことも毎日吸収していきます。今日も「makikoちゃんのジロジロ(書)を見る」と、アトリエに侵入しました。何でも見て経験することが大事、何をするのか、そっと見てました。