
毎年、同じ時に 同じ会場で「盆栽と書展」を
開きます。今年は10月27日(土)・28日
(日)でした。カタチは一緒ですが、内容は
異なります。樹は生き物ですから 見せる日時に合わせて、花や実を野鳥から守ったりして調整が必要です。
書部門も 新しい表現や言葉を求めて、展示会に備えるのです。

何気なく臨書している古典の中に「人の短をいう無かれ、己の長を説く無かれ・・・」(鄧石如)の名句があるし、「騰々として天真に任す」は良寛の詩の中の「生涯身を立つるに懶く」の後句にありますが、力強い言葉です。
「地頭力」(ぢあたまりょく・常識に囚われず、本質を見極め、広く深く思考する力)と言う言葉は「シンギュラリティ」と共に 近い将来、日常的にお茶の間に現れると思います。新語の掘り起こしは 書に関わる者の務めです。
蒼韻先生が残された言葉「枠の中で乾坤を書き得たら 各人の脳裏のひらめきと悟入(悟り)の境を表し得たら」は 仕事場の壁に掛けて、まだ理解出来ていない部分を吟味し、精進したいと思います。
庭師・山中蓬庵(正好)さんが 季節外れの桜・梅の花やつくしの芽やアケビ、柿などの色物・小物を添えるのは 展示の効果を考えてのことですが、観客へのサービスもあります。それを裏付けるように 買い物客の皆さんが珍しい物を見るように カメラに収めていました。
2018年11月7日(水) 立冬 旧暦 9月30日 NO121
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