小学6年生のろうけつ染め

地元小学校六年生の「ろうけつ染め」。「わらべ染工房」のお二人に協力して頂いて13回目になります。

「言魂」を探し、私が三つ程の書体(楷・行・篆書など)を提示。児童が選んだ文字のカタチを基に清書して、1週間前に「予備授業」をしました。

さあ! ろうけつ染め当日、「本日の主役は皆さんです。私達は精一杯のサポートをしますが、作品の良し悪しは 皆さん次第です」と私。染め担当から「伸子」(しんし)棒の張り方、柿渋がこの村で生産・活用されていた歴史」の説明を受けて、すぐ本番です。一週間前に あらかじめ予行練習していますから、

書く位置、筆圧をサポートするだけで、みんな平気で書いています。

こんな事がありました。「笑顔」と書いたアキラ君、名前の「輝」をアキラと読むのにヒントを得て「笑顔輝く」にしたらどうか、と言うことになって、その場で変更しました。周囲の友達から「一般の人がみたら名前が抜けていると思うだろうな」と面白がっています。イノベーションもこんな場面から芽が育つのだと思います。

一番最後に 私が「決断」と書きました。「決断するには、普段から自分の頭で考えて行動する習慣が必要です。そんな人間になって欲しくて書きました」

 

後日、「媒染」「脱蝋」等の作業を経て、出来上がり。作品は3月の卒業式会場に花を添えることになります。

 

  2018年12月7日(金) 大雪 旧暦 11月1日  NO123