
久しぶりに頼まれて賞状の原稿を書きました。右の写真は 印刷所から刷り上がって来たものですが、何故もっと整ったカタチにならないのかと、歯がゆくなります。
最近は ワープロ文字の賞状や筆で書かれていても乱暴な賞状がありますが、せめて、私のところに廻って来た分だけでも、誠実に全力で書こうと思っています。
私の師 栗原先生は「公募展の作品も大事だが、表札や賞状の揮毫も出来ないといけない」と言われ、太い筆にたっぷり墨をつけて 表札を書いておられました。いつか そんな字を書いて見たいと夢みています。

私が細字を書くとき、目標にする人がいます。
中島司有先生(1924~2002)です。小学2年生の時、栄田有宏先生に師事。後に姉と結婚して義兄になる人です。左利きの超不器用な少年でしたが、NHKアナウンサーやプロデューサーを経て退職。その後、宮内庁文書専門員になって 天皇 皇后両陛下のご親書の揮毫をする祐筆になります。その頃に書かれた賞状の写真を見て、技術と品格の高さに圧倒されました。
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加藤 裕志(やすし) (木曜日, 27 7月 2023 10:28)
國學院大學書学研究会及び授業で中島司有先生に教えて頂きました。銀座和光で拝見した「九成宮醴泉銘」全臨は圧倒的でした。千葉の種谷千扇先生のお宅にお使いに伺ったこと、下校途上の中華料理屋でラーメンを御馳走になったこと、箱根のセミナーハウスで特訓して頂いたこと、思い出は汲めども尽きません。再雇用二年目で「書譜」を取り上げましたが、中々。ヒント頂こうとの思いでパソコン開きました。簡略書体について、この夏勉強しようと思っています。突然のコメント、お許し下さいませ。