里山の 葬儀

7月6日は 同じ松井組の97歳のおばさんの告別式がありました。ここ10年頃前から街に斎場が出来て、自宅葬がなくなりました。

それでも同じ組(同行)の人達は、昔から伝わるしきたりに基づいて、お手伝いをします。

いわゆる「助け合い」システムです。

告別式当日は 朝の9時から夜の9時まで 約12時間 関わることになりました。通夜・告別式が終わった後、精進落とし(食事会)、逮夜の御参りと行事は続きます。このようなカタチは 街の方ではなくなりつつあるようです。近年

消滅しかかっている「地域の絆」の原因も こんな処にあるのかも知れません。

 

亡くなられてた方が ご高齢と言う事もあって、不謹慎ながら笑い声さえ聞こえてきます。明るい葬儀でした。

このおばさんが お嫁に来た時の情景を鮮明に覚えています。私が6,7歳の頃

花嫁は その家の蔵の中で 衣装を整え、出てきた所を私は、おとぎばなしの絵本の中から出てきたように錯覚したのです。

それから70年、キャリアウーマンのお嫁さんに代わって 三人の孫息子を立派に育て上げ、ひ孫を授かってから逝かれたのですから 大往生です。 合掌 

 

 2019年(令和元年)7月7日(日)小暑 旧暦6月5日  NO137