みんなちがって みんないい

「みんなちがって みんないい」は金子みすずの詩です。私達物づくりを業としている者にとって、個性の尊重は当たり前のことです。自分の個性も認めて貰うが、他人の個性も認める、と言うのがルールです。

ところが、現在の社会は自分の頭で理解できない事や 自分と合わない人間に対して排斥しようとします。教養の低下、文化的貧困が多い環境ほど顕著です。差別やいじめの根源は どうもその辺にありそうです。

芸術を愛する国や人間は 紛争を嫌いますが、そうでないと心は荒れ、いざこざを起こします。美しいものを美しいと感ずる心は 汚い物や不正を見た時、拒否反応を起こします。私はボランティア活動で そのことを子供達に伝えたいのです。

恒例のろうけつ染めの授業を「染め工房」の人と 地元小学校6年生の皆さんと

実施しました。一枚だけの布に 自分が大切にしている言葉(言魂)を好きな書体で書く。柿渋で染めて媒染、脱漏してアイロンを当てれば出来上がりです。

3月19日の卒業式には 会場の壁面を飾り、後は家に展示します。各家で大切にされているのを見ると、私のしてきたことが 無駄でなかったと満足しています。

 

2020年(令和2年)2月4日(火)立春 旧暦1月11日  NO150