世界中に蔓延している「新型コロナウイルス」の権威「上昌宏教授」(医療ガバナンス研究所理事長)が某テレビ局のデレクターから「政権の批判はしないでくれ」と言われたとネットニュースにありました。外国メディアからは取材を受けるほど信頼されているのに 日本のメディアは政権に忖度しています。
メディアは権力を監視し、批判することが使命なのに 現在のメディアは 百パーセント信頼出来ません。

そんな時、3月18日発売の「週刊文春」に衝撃的な記事が載りました。相澤冬樹氏の「森友自殺財務省職員
遺書全文公開」です。
2016年2月17日の安倍総理大臣の発言に 端を発して、森友学園の土地の不当な売買記録の公文書が改竄された顛末が克明に書かれています。遺書を書いたのは赤木俊夫さん(享年54歳)、2018年3月7日自らの命を絶ちました。
当時の理財局 佐川宣寿氏の国会答弁に合わすかのように、その局長の指示で都合の悪い部分を改竄したと手記に記されています。赤木さんは泣いて抵抗したようですが、官僚機構の中では不可能なことでした。「悪いことをした」と苦悩し「最後は下部がしっぽを切られる。手がふるえる、怖い」と書いて亡くなりました。
赤木さんは「僕の契約相手は国民です」と日頃から言っていたそうですが、公僕として当たり前の正義感は 現在の官僚にあるのでしょうか。
赤木さんは元国鉄職員で 民営化された時財務省に転職、趣味として篆刻をされていたようで、国鉄を辞めて書の道に入った私は 親しみを感じます。

一方、森友問題を最初にスクープした相澤冬樹氏はNHKの「クローズアップ現代」の報道に至る
プロセスを「安倍官邸&NHK](2018・12・25文芸春秋)に詳しく書いています。あの天下のNHKが権力に慮って 右往左往する姿は 近い将来、真実は国民に知らされなくなることを予感させます。山崎豊子の「運命の人」(2005・1月号~2009・2月号文芸春秋連載)のモデルになった毎日新聞社の「西山太吉氏」が沖縄返還の日米間の密約をすっぱぬいた事件を思い出させます。
2020年(令和2年)3月20日(金)春分 旧暦2月26日 NO153
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