母校の後輩へ「有事に備えて勉強しよう」

新型コロナウイルスのために地元小学校の卒業式は

来賓欠席の形で行われました。

その代わり翌日の新聞に 私が書いた卒業証書を持つ児童たちの写真が載っていました。卒業証書の揮毫は今年で16年目です。今年の卒業生は 年長組(5歳)の「俳句を筆で書く筆遊び」、小3の「デカ書」、小6の「ろうけつ染め」と節目の時に関わってきました。

母校の後輩には 意義のある人生を送って欲しいと思います。楽な道と苦しい道があったら、苦難の道を選択してほしい。

4月1日の「天声人語」に米国の心理学者メグ・ジェイさん(ヴァージニア大学准教授)の「人生を決定づける出来事の8割は、35歳までに起きている」と言う説が紹介されていましたが、楽な道ばかり歩いていると、良い結果は与えられません。

また後輩に望みたいのは、昨今のコロナウイルスで知った「トップの器」です。将来、生徒会長、会社の責任者等になった時の心構えです。総理大臣でもそうですが、役柄の大小長短にかかわらず、トップになったら「何かあったら、自分はどのように対処するか」を考えられる人間になって欲しい。有事の対処の仕方で、その人間の器が決まるのです。

 

昨年11月29日に 101歳で亡くなられた元総理大臣の中曽根康弘さんは20代で政治家を志し、総理大臣になるための教養を積みました。渡邊恒雄氏や

福本邦雄氏らと 週一回3時間の読書会をしたそうです。そして国鉄や電電公社の民営化を成し遂げました。生前色々言われた人ですが、トップとしての器は大きかった。「棺を蓋いて、事定まる」です。

 

 2020年(令和2年)4月4日(土)清明 旧暦3月12日 NO154