これは小学校を卒業した子供が書いた「般若心経」です。2時間を要しますので、2回に分けて書きました。「無」や「空」など繰り返し出て来る文字の部分で間違えやすいので、手本に工夫を凝らしました。方眼の下敷きの行の頭に文字を書き、手本は一行毎にジャバラ折にして、真横に置きます。そうすれば、先ず間違えません。

般若心経はインドのサンスクリット語を中国語(漢語)に翻訳したもので、色々の人が訳しましたが、今、私達が目にしているものが残りました。般若心経の理解は解説書を読んでもなかなか解りませんが、解った部分の熟語の意味を個々に頭に入れておくと、全体像が見えてきます。私も「仏教辞典」を片手に読み解いて見ました。
<注釈>
「舎利子」 修行僧の一人
「色」 形あるもの
「空」 形ないもの
「観自在菩薩」 求道者である観音
「般若波羅蜜多」 智恵を深めて完全なものにする事
「阿耨多羅三藐三菩提」 この上ない正しい悟り
「不生不滅」 命あるものは必ず滅ぶが、すぐにまた生じる
「不垢不浄」 けがれていないとか、綺麗でないとか
「不増不減」 増えることも減ることもない
「眼耳鼻舌身意」 目でみたもの、耳で聞いたもの、鼻でかいだもの、身で触っ
たもの、心で感じたもの(六根)
「菩提薩埵」 求道者
「阿耨多羅三藐三菩提」 無上の正しい悟り
後半に「是(それは)大神呪なり、大明呪なり、無上呪なり、無等等呪なり」と言葉が連なりますが、「不思議な霊力、大いなる悟りの言葉、優れた言葉、たぐいなき言葉なり」と訳して、たたみかけるように高揚感が伝わってきます。
そして最後に「羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶」(ぎゃてい ぎゃてい はらぎゃてい はらそうぎゃてい ぼじそわか)「往き往きて彼岸に到達するさとりよ、幸あれ」と言う呪文の言葉で締めています。一説では「ぎゃあてい」は生まれたばかりの赤ちゃんの泣き声と言います。
2020年(令和2年)4月19日(日)穀雨 旧暦3月27日 NO155
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