
思考を整理整頓すると、悩みは消える。
最近、面白い場面に出くわしました。5歳の幼児が ママに叱られて、部屋の片隅で膝を抱えてしょげている。
「ママに叱られて泣いているの?」「ウン」「何をしたの」
自分は何も悪いことはしていないと主張する。聞くにつれ、幼児の我儘が原因なのだが、幼児の頭の中は混乱して、判断がつかないようだ。そこでひとつひとつ繙くように、頭の中を整理する手伝いをしてあげた。
まもなく 機嫌を直して遊びにいきました。
翻って、私たち書作をする者も 構想のところで苦労することが多い、アイデアが出ないのです。
何が大事で 何が不要か、取捨選択が出来ないまま、情報をため込んで堂々巡りをし、時間だけ経って焦ってしまいます。
「思考の整理学」を書いた外山滋比古さんは 考え付いたヒントを片っ端から
カードに書き留めて、面白そうな順に並べていく、と言います。
私の作品作りも 構想の段階から揮毫の段階へ移る「思考回路」が真っすぐで整理されている場合は成功しますが、あやふやなまま筆を持っても失敗するだけです。
幼児の悩みに付き合ったお陰で、こんな簡単はことに気付かされました。
目から鱗です。
2020年(令和2年)7月7日(火)小暑 旧暦5月17日 NO160
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