親戚の娘さんが、結婚した言うので、何かお祝いをしようと考えて、吉野弘さん(1926~2014)の「祝婚歌」を書きました。新婚家庭の狭い部屋に合うように、横の長さが90㎝程の小さな額です。
最初にこの詩を読んだ時、二人が睦まじくいるためには「立派過ぎない方がいい」「正しいことを言うときは 相手を傷つけやすい」ことだと始めて知って、不意を突かれた思いでした。
最近の若者の未婚率は30代前半で 47%(男性)35%(女性)と高く、結婚しても「できちゃった婚」ですぐ破たんし「シングルマザー」が子育てに苦労しています。また、「失楽園ブーム」の影響でしょうか 家庭があるのに、男性だけでなく、女性までもが性の快楽に 歯止めがかからず、家庭崩壊を起こしています。
当地域では8月7日は「初盆参り」の初日、亡くなった人の仏前にお参りします。その中に 92歳のご主人が亡くなった5か月後に 奥さんが亡くなられた
評判のおしどり夫婦がおられました。
人生90年として、60年の結婚生活から逆算して、赤の他人の二人が徐々に
信頼を築き、友人関係でもない 親子関係でもない絶妙なカタチの夫婦と言う人間関係が出来る。結婚初期はオスメスの関係を丁寧に全うしながら、その間に家族の病気、怪我、想定のつかないアクシデント等に 真正面から対処し、二人で同志愛、人間愛を醸成する。
結婚とは幸せだけでなく、それと同じだけの不幸せもあり、あざなえる縄のように同居します。その長い人生の終わりを 賢く安定して過ごすための準備だと思うのです。
2020年(令和2年)8月7日(金)立秋 旧暦6月18日 NO162
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