五歳児の俳句と筆文字

上は地元幼稚園の5歳の子供が詠んだ俳句です。文字を知り始めた頃ですから、全く書けない子もいれば、スラスラ書く子もいます。この時期特有の「鏡字」は貴重な遺産です。園児が書いた原稿をそのまま写し取ったのが上の作品です。

敢えて名前を入れずに こうして並べて見ると、まるで林のような自然の美しさを感じます。噴火する溶岩のような神々しさがあります。

地元幼稚園の要請を受けて、ささゆり会(上田佳久子代表)の俳句指導で纏めた俳句を私が半切版に書いたのを 見本にして書く「筆遊び」も9年目になりました。大人達の介添えは筆圧と墨つぎまで、あとは子供の自主性に任せます。

七五三の記念写真を撮るように、五歳児の「知の記録」を残すことの意義があると思うのですが、同時に私が最大の関心を持つのは 子供達の脳の成長への貢献です。最近は脳科学の研究が顕著で 脳には一千個の神経細胞があり、それを「シナプス」と言う接着剤?が繋いで脳の中味が詰まって行き、12歳頃までに完成する。その間外的刺激により脳の成長が促進されると言うのですから、いかに誕生後の10年間が大切だと言う事が解ります。「三つ子の魂百まで」です。

 

2020年(令和2年)11月22日(日)小雪 旧暦10月8日 NO169