2月14日から始まったNHK大河ドラマ「青天を衝け」は渋沢栄一の生涯を描いたもの。子役二人の好演もあって、順調な滑り出しです。
タイトルは渋沢栄一(雅号青淵)が19歳の時に詠んだ漢詩「青天を衝く勢いで肘をはらってのぼり、白雲を穿つような気概で手に唾して征く」から取ったものです。栄一の没後、孫の大蔵大臣を勤めた渋沢敬三さんが著した「青淵詩歌集」に集録。
私が渋沢栄一を知ったのは 城山三郎の「雄気堂々」(1976年刊)です。
その頃、書道の世界で どのように生きたらいいのかと悩んでいた頃ですから、突き抜けるような生き方、考え方は私の脳に浸み込むように反映しました。
変な話ですが、渋沢1840年生まれ、私1940年生まれと百年違いの生年の偶然は、事あるたびにに身近な「同級生?」みたいな親近感を持ったものです。
しかし、100年前の幕末・維新の頃は 何もない日本の広大な更地に 新しい理念やシステムを作り上げていく躍動時代。歴史が渋沢栄一を必要とした時代でした。100年経って世の中は考え方も体制も固まり、一見安定したように思いますが、逆に窮屈な時代になりました。
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