楽しい哉 胎毛筆

一か月後に迫った「傘寿展」の陳列構想の中で 大きい作品ばかり陳べると、どうしても潤いに欠ける。気楽で気張らない小品が必要になってきます。そこで

「隙間作品」の制作に掛かりました。久しぶりに「胎毛筆」を取り出しました。

思うように動いてくれないのが この筆の特長です。イメージ通り書けません。

しかし、可笑しなもので書く内、楽しくなってきてハマってしまうのです。

十点ぐらい出来たところでやめました。胎毛筆は使いこなして 慣れてきたところでストップしないと、それ以上は新鮮味が無くなって駄作になる。

長い経験上、ワクワクして、楽しくて、面白いと思って書いている間は、傑作が出来る可能性がありますが、興味を無くした時点で魅力が消えてしまいます。

このワクワク感が「傘寿展」当日まで持続出来ますように。

 

 2021年(令和3年)4月7日(水)清明 旧暦2月23日 NO178