大谷翔平選手も活用する「メタ認知能力」

ラジオ体操をして、ウオーキングする前の30分ぐらいの間、ラジオを聴きながら新聞を読む。これが私の決まった日課です。関心のある話になると、集中して聞き入ってしまいます。

その日は横浜創英中学高等学校の校長「工藤勇一先生」の話「メタ認知能力」についてです。「メタ」とは 高次の意味で、自分自身を客観的に認知する能力

つまり「考える」「感じる」など脳の中の思考を地図化することだそうです。

また、脳の中に新たな回線を作り、習慣化させます。

最近、時の人になった「大谷翔平選手」が「メタ認知能力」を活用している例として高校一年生の時に作った「マンガアラート」(目標)は有名です。先ず8つの主目標「体づくり」「メンタル」「人間性」「「コントロール」「ドラ1八球団」「運」「キレ」「スピード160キロ」「変化球」を立て、それぞれの項目ごとに八つのより具体的な行動目標を書き込む。例えば「運」の欄には「あいさつ」「ゴミ拾い」「部屋の掃除」などとあります。

試合中に一塁ベースに向かう途中、ゴミを拾う姿に全米の野球ファンが驚いたそうですから、選手間の投票で選ばれる「最優秀選手」の称号も当然のことかも知れません。

「メタ認知能力」の学門は 元は教育学、脳科学の分野に限定されていましたが、最近ではビジネスの分野にも活用され、物事を冷静に判断出来るようになったり、人間関係がうまくいくようになったりと効果を上げているようです。

 

私も幼少期、何をしても中途半端で三日坊主、その上、大雑把だと親からも言われ、自分自身も認識していました。そんな性格が嫌いで 何とか抜け出そうと自身で考えた方法が「習慣」をつける事でした。先ず「毎日歯を磨くこと」「親に起こされなくても自分で起きる」「苦手な読書をする」などでした。

それが現在、家人に「習慣人間」と冷やかされる程の生真面目さで 新しい事、難解な事、面倒な事に取り組み、達成した後、喜びさえ感じるのは「メタ認知」の効用かも知れません。

 

 2021年(令和3年)11月7日(日】立冬 旧暦10月3日 NO192