職業魂(プロフェッショナル)

7月8日大変なことが起こりました。安倍晋三元首相が奈良大和西大寺駅前で選挙応援中に銃で殺されました。このニュースを帰宅途中で聞いたのですが、「SPは何をしていたんや」と車の中で叫んでいました。

テレビで流される映像を見て、素人目でさえ警護する人の反応が遅く、自分の仕事をしていないと思いました。

現代の日本ほどプロ意識が低い時代はないと思います。

プロフェッショナルは「職業魂」と言い換えてもいい。

私は「NHKプロジェクトX]をよく見るのですが、紹介される例それぞれが 与えられた任務を真摯に果たそうと言う姿勢に感動します。

責任重大で困難な仕事を 万人には求められませんが、医師、看護師、科学者、教師、建築家、芸術家・作詞・作曲・歌手や俳優などの表現者など選ばれた人は謙虚にその役割を果たしています。

ただ政治家や役人の一部は 権力者に迎合忖度して阿諛追従(あゆついしょう)する人が出世します。

佐川宣寿元理財局長は 公文書の改竄を命令して、その部下の赤木俊夫さんは「僕の契約相手は国民です」と言う名言を残して自殺しました。(2018年3月7日 享年54歳)

2015年6月8日、伊藤詩織さんを強姦した山口敬之元TBS記者を逮捕寸前で執行を辞めさせた当時の中村格刑事部長が 29代警察庁長官に就任した時は「#」付きで「警察庁長官に抗議」と国民の多くの猛反対にあいましたが、この一連の人事が 第一線で活躍する警察官の士気に影響しなかったでしょうか。

 

曽って身を置いていた書道界でも、その時々の審査員の好みに合わせて創作する器用な人もいましたが、不器用な私は出来ない。「・・・時にはお心に背くようなことがあるかも知れませんが、真の書を目指して悩みながら生きている一書生がいることをご記憶下さい」と書いた書簡に「品性を求め 確かで質の高い書を目指せ」と言って下さった故古谷蒼韻先生のお言葉は 私にプロフェッショナル意識を植え付けて下さったと 今になって感謝しています。

 

 

 2022年(令和4年)7月23日(土)大暑 旧暦6月25日 NO208