
この夏の暑さは 特に厳しい。太陽が天上にある時間帯は、緑の多い我が家でも息苦しさを感じます。せめて、少しでも涼しさを感じさせる工夫はないものだろうか。と考えて、水を撒いたり、風の道を作ったり、軸や置物で涼しさを演出しています。
天声人語が 面白いことを教えてくれました。人間の五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)は本来別々なのに 相互に影響しあって、美味しさや涼しさと言った感覚を生じさせると言う。心理学で「クロスモーダル現象」と言い、脳を騙す作用があるらしい。
毎年、夏になると色紙を書いて 友人や知人に配っていましたが「部屋に飾ると涼しくなる」と好評でした。
今まで 何となくやっていて事も 天声人語子の解説でお墨付きをもらえましたから、色々試すことにしました。先ず、カットに使う夏の絵の選定は「風鈴」「メダカ」「朝顔」など単純な線で描けるもの。次に文字の選定には「風」「涼」「水」など涼感がイメージできるもの。
それらを組み合わせて、熟語を作ります。可能な限り造語もします。例えば「清夏冷風」「緑蔭清冷」と言うように語音の響きも良くて、見た目に字面のよいものを考えました。
色紙は描き慣れていて、新鮮味に欠けるので団扇や条幅にも書いて見ました。
気楽に 単純に 軽さを感じさせるものが 涼感を呼ぶものだと改めて感じています。
今日は 初盆参りの初日です。うちわや色紙を ご霊前に供えさせていただきました。
2022年(令和4年)8月7日(日)立秋 旧暦7月10日 NO209
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