
昨年の元旦は 雪景色でしたが、今年は雲一つない快晴に恵まれました。初日の出をカメラに収めようと いつもより30分早くウオーキングに出かけました。「日が出て乾坤(天地)輝き、雲収まって山岳青し」と言う漢詩がありますが、私の見た山岳は赤く染まっていました。
今年は子供一家が加わって賑やかな正月でしたが、私は仕事場に籠って、地元幼稚園の年長組の手本作り。園児が詠んで書いた俳句を私が半切大の手本に作る。
山頭火を彷彿とさせる俳句もあり、また、整ってないカタチの文字がいい。
「そらはなんでおおきのだろうふしぎ」等、幼児の素直な表現が琴線に触れます。
元日のテレビ番組で 市川團十郎の襲名披露を見ました。同じく市川新之助を襲名した勘玄くん9歳の演技が光っていました。私が二十代の頃に見た勘九郎坊や(後の故中村勘三郎)の神童ぶりを思い出させるものでした。
「小さな達人」です。
コロナで低迷している歌舞伎界の救世主になるでしょうが、同時に勘玄くんの
一生は過酷な試練にさらされるかも知れない。
私が自分の生い立ちを基本に考えていた「人間は十歳までは子供、その後少しずつ大人への階段を昇る」と言う考え方を訂正しなければならないと思っています。最近の子供は 学校から貸与されるタブレットで 情報を得ることが出来るし、小1の子どもが「友達と親友はどう違うの?」と関心を持ったりと、脳の進化が半世紀を経て著しく進んでいるように思うのです。
しかし、大きな懸念があります。頭だけが成長し、それを支える体力や精神力がついてきているのだろうか。バランスに欠けている気がします。
人生百年の設計を建てるにあたって、子供達は最低でもよく食べて、からだを鍛え、周囲に甘えない根性を作って欲しいと思います。
2023年(令和5年)1月6日(金)小寒 旧暦12月15日 NO219
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