文化興隆の基になるか亀山市立新図書館

先月26日に亀山駅前に開館した新図書館を見学しました。前の図書館に較べて地の利も設備も大違いです。1階から4階まで順に見て回りましたが、窓際に閲覧席を作ったりして読書の環境は整っています。

しかし、蔵書の数が少なく、読みたい本を検索しても見当たらない。関係者は図書の拡充に努力して貰っていると思うのですが、何と言っても市のリーダーたちの文化の見識が問題だと思います。

城下町で栄えた亀山は 東海道五十三次の歴史がある所です。もともと文化の高い地域です。

しかし、点在しているだけで線には繋がらない

子弟の知能は 各家庭の蔵書の数に比例する

聞いたことがありますが、地域の図書館の蔵書の質と量で市民の知能が左右されると思います。新しい図書館が 市民の教養を高め、高い質の文化生活に寄与せんことを願っています。

同じ日、駅前に彫刻家中村晋也先生の作品「ヤマトタケルとオトタチバナヒメ」の銅像の除幕式がありました。

先生は1926年、亀山に生まれた名誉市民ですが、像の建立に当って、市議会で何人かの反対があったと聞いて驚きました。

2003年に奈良薬師寺大講堂に「釈迦十大弟子」像を奉納し、2010年に文化勲章を受けられて、名前が知られるようになりました。私の知り合いに先生の同級生がいて、誇らし気に同窓会の様子を話しておられたことを思い出します。

誇るべき先達がいて、子供達は後へ続きます。

文化の器の質を広げることで 市の文化は発展します。それは如何に本物を見極める目を育てるかです。

 

 2023年(令和5年)2月4日(土)立春 旧暦1月14日 NO221