アルファベット入りの作品作り

頼まれた作品の構想を練る過程で、アルファベット

入りの試作品を作って見ました。

有名なロバートブラウニングの詩「春の朝」です。

上田敏訳(1905年)では最後の二行が解り難く

富士川義之訳で納得しました。

 

  時は春/春は朝です/朝は七時

  丘辺には真珠の露が光っています

  雲雀は空を舞い

  蝸牛は茨(いばら)を這う

  神様は天にいます

  天下泰平、天下泰平

さて、作品作りですが、アルファベットは普段から

馴染みが薄く 手探りで組み立てている有様です。

しかし、アルファベットの連綿と言うか綴りには

独特のリズムがあって、濃淡や強弱を加えて工夫

すれば、面白いものが出来そうで楽しみです。

 

今まで日本人だけに「読める書」の普及を考えて

いましたが、これからは外国の人も理解して貰う書

を研究しなければならないと気が付きました。

書は日本文化の伝達手段です。奥深い言葉に美を

加えて作品が出来れば面白いと思います。

 

我が家の周りは 桜は散り始めたものの、前の山は若葉に萌え、躑躅、八重櫻などが咲き乱れ 鶯の聲が加わって春爛漫の恩恵に浴しています。

 

 2023年(令和5年)4月5日(水)清明 旧暦閏2月15日 NO225