ガラパゴス

6月中旬、NHKが2回目の放映をしたドラマ

「ガラパゴス」の冒頭に「三重県亀山市」と

表示されたので、つい見てしまいました。

亀山工場団地を通って公園に遊びに行くことがありますから、そこでロケが行われたことに驚きました。

ガラパゴス」は南米エクアドルの島で「長年外来種が侵入せず、独自の進化を遂げた」のが語源。転じてビジネス用語に使われた。例えば、日本の携帯電話は性能が良いのに 世界基準でない為、日本国内だけで進化した。

ドラマ「ガラパゴス」のあらすじ

「ガラパゴス」は警察小説で相場英雄原作。(2016年著)戸田山雅司脚本。

若松節朗演出。

田川信一警部補(織田裕二)と木幡裕香巡査部長(桜庭ななみ)コンビで身元不明者を捜査するうち、自殺で処理されていた遺体は実は他殺であったと突き詰めていく。裏には幾重にもカラクリがあって、沖縄出身の「中野定文」(満島真之介)は派遣労働者として、自動車会社で働くが、ハイブリッド車の生産ラインで欠陥車をみつけてしまう。それを「ガラパゴス最前線」と言う名で内部告発したのだ。それを派遣仲間が親会社に密告。派遣会社の「ホープネス・ホールディングス」社長が殺害することを要請、大きな事件の起こったその日に秘密裏に毒殺することを指令。犯人はその見返りとして正社員にしてもらう。その一切のふりつけ(指示)を現職警官「鳥居勝」(伊藤英明)がすると言うストーリー。

一枚一枚はがすように真相に迫り、実行犯の供述を得ることに成功した。しかし、自動車会社の社長や派遣会社の社長は逮捕を免れる。上部からの圧力があったのだ。実行犯の証人として出廷した田川警部補は「ふつうに仕事をし、ふつうに飯を食べて、ふつうに家族とくらす。そんな当たり前の生活が出来ないのはおかしい」と言う。

 

派遣労働者の実態は人間扱いではなく、いつでも取り換えの出来る物扱いです。

「結婚できない」要因でもあります。その制度が世間では当然のように周知化されて、誰も不思議に思わない。「労働者派遣法」を作ったのが人間なら 昔のような正社員に戻すことも出来るはずです。

「ガラパゴス」は良くできた脚本で、このドラマの展開を「創作」の視点から見ている私がいます。

私は普段から映画やドラマを好んで見ます。脚本が良くなければ、原作が優れていても失敗。書道の創作もシナリオが必要です。「どのように見せるか」「どういう順番で並べるか」。優れたドラマを見ながら いつもヒントを貰っています。

 2023年(令和5年)6月21日(水)夏至 旧暦5月4日 NO230