2017年

7月

07日

七夕まつりの日に思うこと

今日は 七夕まつり。七夕飾りは我が家の恒例の行事です。私は 10枚ほどの紙を渡されて、願い事と感謝の言葉を書きました。家族の平安を願う事はいつもの通りですが、台風3号で被災された福岡の人々が「これ以上、辛い思いをしませんように」と「国のリーダーが正しい政治をしてくれますように」と書きました。

1974年(昭和49年)7月25日、亀山も未曾有の

豪雨に見舞われ、陸の孤島になりました。私達は

「四九災」(しくさい)と称して、記憶を共有しています。

国の行く末は これで良いのだろうか? 余りにも遠くて手の届かないもどかしさにやきもきしています。「こんなことも解らないのだろうか?」と中学生の時に教わった「瓜田李下」(かでんりか)「李の下で冠を被りなおすな、疑われることをするな」私の骨身に浸み込んだこの言葉を 雲の上の人に届けたいと思います。

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2017年

6月

05日

私の健康法と「テロメア」

先週日曜日、老人会役員による公民館周辺の

除草作業がありました。

私も今年は輪番で班長が廻ってきたので、参加しましたが、10人程の参加者の中に 同級生の君がいて、彼は5メートルもある石垣を登って、片手で草刈機を操作していました。

動作も姿勢も50代前半の軽快さです。

毎日顔を合わす同級生が 近くに3人います。みんな元気で日々農作業をしながら、片時もジッとしていない。くよくよしない。いつも明るく笑っている。

そのように当たり前に暮らしている彼らの生活が 健康寿命を伸ばしていることを「テロメア」(NHKクローズアップ現代5月16日)と言う番組が証明してくれました。

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2017年

5月

05日

ふるさとの秘境で憩う

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2017年

4月

04日

わが故郷は百花繚乱なり

我が家の南の廊下から 居ながらにして花見が出来ます。4日現在まだ一分咲きですが、毎年近所の人が集まって花見会が開かれます。

茶業をやめた隣の人が更地にして、雑木を植える計画を知り、私は桜を植えさせて貰えないかと交渉して、

快諾を得ました。2009年(平成21年)3月のことです。当時、国から「定額給付金」が支給され、わが家への支給分4万4千円を桜の苗11本分の代金に充てました。

公園の名前は地主の4人のお孫さんの名前からとって

「真也乃里」(まやのさと)と命名。8年経つと枝を張り、立派な木に成長しました。

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2017年

3月

20日

垣根作りと作品作りは一緒

1月15日の大雪は屋根瓦を落とし、野菜ハウスを潰し、垣根はボロボロになりました。

私は友人の竹林から孟宗竹を貰い、2週間

かけて垣根を完成しました。

業者に頼めば、もっと早く綺麗に出来る筈ですが、手作りにこだわりました。

大まかな設計図は書いたのですが、図面通り出来ません。大雑把な仕事です。

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2017年

3月

05日

「惻隠の情」(そくいんのじょう)から学ぶこと

「惻隠の情」は武士道精神の一つ。

孟子も「惻隠之心 仁之端也」(他に対して哀れみ、いたむ心は 人として最高の徳である)と

言っています。

 

3月3日 石原慎太郎元東京都知事の記者会見を

視て悲しくなりました。弟の裕次郎と共に石原兄弟は私達の世代の憧れのヒーロー。慎太郎氏の「太陽の季節」は日本人の性のモラルを一変させる事件だったし、政界に転身してからも「青嵐会」の仲間と当時の権力者に 立ち向かう姿は恰好良かった。

しかし、記者会見で「豊洲市場への移転を決めた責任はあるが、行政、議会みんなで決めたのだから、私一人の責任ではない」と言ったのです。

かってのヒーローの言葉とは思えませんでした。

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2017年

2月

19日

鳩摩羅什(くまらじゅう)とはどんな人?

「鳩摩羅什」(著者立松和平・横松心平)は

10年前に この名前と経歴を知って関心を

持っていましたが、立松和平さんが亡くなって

子息の心平氏が書き継ぐと言う共著の形で、

先月末出版されました。

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2016年

8月

23日

幸福になると健康になるって本当?

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2016年

8月

07日

TへのNECROLOGY(追悼文)

大好きだった従兄の T が死んだ。83歳と4ケ月。私は幼少期、理由はわからないが 伯父さんの家で育った。私専用の箱膳まであった。8人の従兄弟の中で大事にされて育ったのだ。優しい姉さんもいたが、とりわけ、T は私を可愛がってくれた。それは終生続き、齢をとって叱ってくれる人が いなくなると、困るので 私の怖い人の役目を引き受けてくれたのである。つまり、私が傲慢にならぬよう苦言を呈してくれた。

齢は八つ離れているから、五六歳の頃から 金魚の糞のように付きまとい、喧嘩の強い兄ちゃんが誇らしかった。村人は鈴鹿市にホンダ技研が進出して来るまで

百姓と炭焼きが正業で、10キロ離れた県境まで往復5時間を 盆と正月以外、

毎日 重い荷物を持って歩いて通った。後年「炭焼き仕事の事を考えたら、会社の仕事は 遊んでいるようなものだ。こんな高給を貰っていいのだろうか」と述懐したのを 聞いたことがある。

T は25年前に腎臓がんの大手術をし、4年前にまた、敗血症で危篤。亡くなる半月前まで 入退院を繰り返す合間に畑仕事をしたり、電動車で散歩していた。並みの生命力ではなかった。

T は裏表なく良く働いた。告別式で喪主を勤めた長男は「父は子煩悩でした。5人の孫に対しても孫煩悩でした」と言う通り、車椅子にのって、孫娘のピアノ発表会に上京したり、孫息子の大学を見学するため神戸に行ったり その行動力に驚いた。最晩年の2年間は 奥さんに辛く当たったが、8人の兄弟の4番目と言うのは親の愛情が届かない位置、お母さんの代わりを奥さんに 求めていたのだろうか。「蓋棺事定」(棺を蓋いて事 定まる)と言う言葉があるが、T が何を残したかは お孫さんたちを見たら良くわかる。

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2016年

4月

20日

熊本地震被災者の皆様にお見舞い申し上げます

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2016年

4月

04日

檀家寺・常信寺のお祭り

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2016年

2月

19日

監督の仕事は人間教育や

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2016年

2月

04日

ピカソ&日展を観て

愛知県美術館で開催中のピカソ(10階)と

日展を観ました。

ピカソ(1881年~1973年)は91年の

生涯を天才芸術家として君臨し続けたのですが、

私には正直、理解できない巨人です。

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2016年

1月

21日

才能は待ってやれば開くー小3デカ書道ー

1月13日(水)恒例の「デカ書道」の授業に

地元小学校まで出向きました。

「デカ書道」と言うのは 初期の児童がベニヤ板

(180×90㎝)の大きさに書いた時、誰言うこともなく「でっかいなあ」「デカ書道」と呼ぶようになったのです。

それ以後、卒業式の来賓の肩書も 普段子供からも「デカ書道の溪水さん」と呼ばれています。

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2015年

12月

22日

恩師がつけてくれた読書習慣

私は子供時代、本を読むのが遅くて、読解力も低かった。それが中学校に入って、恩師S先生

に 出会って、本を読む習慣が身についたようです。

始め先生は 子供達にご自分の推薦した本を勧め、感想文を書かせる。中学生の私には苦痛だったが、お蔭で今も読書習慣は続いています

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2015年

12月

07日

私の年賀状づくり

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2015年

11月

23日

幼児の書く字は 下手か?

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2015年

11月

08日

小学1年生 縄をなう

地元小学校の要請で 工作用の縄を作る「縄綯い」の指導をしました。

以前「藁草履作り」で「師匠」役をした仲間たち5人が先生役です。

9時半に始めて、1時間過ぎても止めようとしない。余程 手仕事が面白いようです。縄綯いのコツを短時間で3分の1の子供が 掴んだのは驚きでした。


私は自分の体験上、書作の発想の源は 子供の頃の遊びや家業(炭焼き)の手伝いにあったと 思っています。70年前の農山村の家々は 仕事に使う道具は

自家製でした。わら細工(むしろ・俵・草履等)の基本は「縄綯い」です。

遊びも家業の手伝いも 創意工夫が共通点。「いい勘考はないか」といつも

考えていました。その延長線上に私の書業が あったように思っています。

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2015年

10月

08日

10歳になったあなたへ

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2015年

9月

23日

池大雅に魅せられて

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2015年

8月

24日

天災は忘れた頃に必ずやって来る

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2015年

8月

09日

何故 夏休みの川に 子供がいない?

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2015年

7月

07日

我が家の七夕まつり

近くの竹林から 笹を伐って担いできたら、

出会う人が異口同音に「七夕ですか?」とニコニコ顔で 問うてきます。今では幼稚園や小学低学年以外では 余り七夕飾りをしないようですが、我が家では 恒例の行事です。

笹の緑や周囲の緑は いろ紙の原色とよく似合います。短冊には家人が それぞれの願いを

書きました。

万葉集や徒然草の記述を見ると、古代日本人の暮らし方は「艶めかしけれ」と しっとりした情趣の中で 浸っていたことが、解ります。

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2015年

6月

22日

円空・木喰展を見て

「河井寛次郎記念館」で木喰を知り、円空は自宅書架にある図録で知っている程度の知識でした。


名古屋松坂屋美術館で円空・木喰展を見ました。

7月12日まで

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2015年

6月

05日

「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」は人の生きる規範

5月中旬、ラジオで紹介されて この本を注文

したが、在庫なし。月末にやっと入手した。


この大統領は 南米ウルグアイのムヒカさん、

国民は親しみを込めて「ペペ」と呼ぶ。

2012年、ブラジルのリオデジャネイロで 開かれた国際会議で行った演説を意訳して絵本仕立にしたこの本は 在庫切れになるほど、人々に

感動をもって読まれています。

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2015年

5月

21日

良寛を臨書 調和体の宝庫だと改めて思う

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2015年

4月

19日

弘法大師(空海)のこと

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2015年

3月

24日

書と染展 開催中(松井溪水&染工房わらべ)

染め工房の友人二人とのコラボレーション

です。私が蝋で書いた布を 柿渋と藍で

染めた暖簾など、20数点と小規模です。

近在の知人のみに お知らせしました。

遠方の友人の皆様には 写真での紹介で

お許し下さい。

時 2015年3月24日~28日(土)

   9:00~17:00

所:喫茶cozy-cozy

                   亀山市栄町1485-1

                   TEL 0595-84-0054

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2015年

3月

04日

子供の書に学ぶ

小学生の書の指導は 10年近くボランティアで行っていますが、園児の筆遊びは2年前から

始めました。子供が作った俳句を筆文字で書く

試みです。

タテマエでは「指導」と言っていますがホンネ

は子供達の「自由な書」の秘密を盗みに行っているのです。


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2015年

2月

19日

「相田みつを」 と「正法眼蔵随聞記」

今日は旧正月、冷たい雨が降っています。

2月15日のNHK「日曜美術館」で相田みつを

(1924~1991)を見ました。

テレビを置かなかった10年間の空白を除いて

「日曜美術館」は私の美術勉強の場。みつを作品の裏には 膨大な詩稿や記述があり、そこから 詩句が紡ぎ出されているのを知りました。

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2015年

2月

04日

こんな古典を勉強しました

「貴方は どんな古典が好きですか?どんな勉強をしましたか?」と言う質問をよく受けます。

余り考えたことは有りませんでしたが、改めて昔の資料を調べて見ると、多岐にわたって 勉強していました。

最近、何十年ぶりかで「良寛」を臨書したら、全く気づかなかった魅力を 発見出来ました。

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2015年

1月

20日

九歳の児童が書く書には 神秘性がある

なんと自由なのだろうか。

筆で書く経験が浅い小学3年生は 知識も体験も皆無に等しい。そんな子供達が作品を創る

現場に立ち会っていると、50年以上も書に

携わっている私は たくさんの物を修得したが

また、失ってしまっている物も多いと気づきました。

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2014年

12月

22日

正月飾りを始めました

二至四立(冬至・夏至・立春・立夏・立秋・立冬)を軸に「二十四節気」が定められ、なかでも冬至は、その中心。私の感覚では この日を境に序々に日が長くなって、寒さが和らいでいるように思います。

友人の庭師・蓬庵さんが 正月飾りの盆栽を 持ってきてくれました。軸の話題になって33年前に書いた

軸の縁起を取り出してきました。

背景の軸は 古谷蒼韻先生の万葉集「若乃浦」。

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2014年

12月

07日

小学6年生の ろうけつ染め

地元小学校6年生のろうけつ染めの授業をしました。

今年で9年目です。

一回限りの一発勝負。溶かした蝋を筆につけ、児童が考えた大切な言葉を 好きな書体で書きます。

書き上げた布は 柿渋の液で染めます。1か月程、

置いた後、熱湯で蝋抜きするのです。

この作品は コミュニティーセンターで展示した後、

卒業式の式場に飾ります。

子供達の 一生の宝になるはずです。

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2014年

11月

23日

蘆花浅水荘は扁額の宝庫

滋賀県大津市にある日本画家 山元春挙(1871~1933)の旧別荘を訪ねました。お孫さんの寛昭氏に案内していただきましたが、邸内にある扁額に魅入られてしまいました。古今東西の名品が 並んでいます。

他にも 春挙の遊び心が 柱や障子などに

工夫が凝らされ、その道の専門家にはアイデアの宝庫と言ったところです。


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2014年

10月

08日

米壽の壁を乗り越えるには

私の街の敬老会には 75歳以上の方が招かれ、

その中で 百歳お一人、米壽18人の方に記念品

と「お祝いのことば」が贈られます。

私が 賞状の揮毫を担当して6年目「溪水さんの

書いた賞状を貰うのが、楽しみ」と街の知り合い

に、声をかけて貰うのが嬉しいです。

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2014年

10月

01日

熊谷守一展を観ました。

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2014年

9月

23日

立原位貫さんの講演を聞きました

日本建築家協会三重地域会が主催した立原位貫さんの

講演「木版画 江戸から現代その変遷を通して見えて

くる日本の創る力」を聴きました。

立原さんとは26年ぶりの再会です。四日市に住んで

おられた時は自宅に伺って、浮世絵、陶芸、書、絵画

などの話しに強く影響を 受けました。

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2014年

9月

08日

稲作り名人の米はうまい

今年は8月末から長雨で お百姓さんたちは

雨天を縫うようにして 稲刈りをしています。

今日は「白露」で「中秋の名月」。きびだんご

と一緒に新米を食べました。

新米はモチモチして美味しい。混じりけなし

の真水を田んぼに入れるのですから当然です

が、稲作り名人の腕がものを言います。

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2014年

8月

16日

NHKラジオ体操の公開放送に参加しました

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2014年

8月

04日

たかが 草履作り されど草履作り

この地区の福祉委員会(民生委員・福祉委員で構成)が主催する

「わら草履作り&料理教室」の催しも ことしで6年目。当地の70%の

子供達が集まりました。

私は チビッ子チーム(幼児~小3)を担当しました。

 

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2014年

7月

22日

57年後の後輩の皆さんへ

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2014年

6月

29日

炎暑を凌ぐ 我が家の工夫

私の家に クーラーを設置したのは2007年
8月のこと。その頃から 日本の気象は変わってきました。

地球規模で変化する気象に 異を唱えても

どうする事も出来ません。小さな庶民の 

我が家の抵抗は 出来るだけ住まいを

涼しくすることでした。

1、家の周りに 樹木を植える。

2、井戸水を利用して 蹲(つくばい)に水を流す。

3、爽涼感のある物を 目につくところに飾る。 

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2014年

6月

12日

草刈をしました。

4日の揮毫の疲れが治って 今日は草刈です。
早春から今頃までは 草刈コードという紐で 

草を千切るように、除草します。しかし、

次の除草は チップソー(円形の のこぎり)で

ないと草が硬くなっているから切れないですね。

百姓をしている友達から 当初、「へっぴり腰」

と冷やかされましたが、今は 要領を覚え、

楽になりました。筆の扱いも同じです。

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