2017年

6月

21日

臨機応変ー咄嗟の判断

今日は久しぶりの雨。田んぼの水も少なくなっていたから、恵みの雨です。今までは梅雨期と言うのに カラリと晴れた日が続きました。

揮毫する場合、湿気がなくて、2~3日何の

予定もない時が最適です。

あらかじめ用意してあった語句から 気持に

引っかかったものから書いていきます。

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2017年

5月

23日

我が「遊歩庭」

左は 我が「遊歩庭」に植林した記録を屏風仕立てにしたものです。

樹木が成長すると 解らなくなりますから、このような形で 覚えにしたのです。

今日の気温は 前日に続き、30度を超す夏日になりました。地球温暖化が言われて久しいですが、我が家にエアコンを入れたのは2007年

夏です。それまでは 日中の猛暑を凌げば、

朝夕の涼風で夏の気分が味わえていました。ところが、近年はこの里山でさえ、熱帯化の波が押し寄せて来ています。

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2017年

1月

06日

酉年がスタートしました

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2016年

11月

22日

齋藤 史(ふみ)と言う歌人

私が齋藤史と言う歌人を知ったのは

2002年4月26日に亡くなった時の

新聞記事でした。享年94歳。

「濁流だ濁流だと叫び流れゆく 末は

泥土か夜明けか知らぬ」等何首かの歌を

読んで、「なんと歯切れのいい歌か」と

感じたし、新聞の写真(19歳)を見て

聡明な美人だ!と思いました。

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2016年

10月

22日

夏目漱石の「吾輩は猫である」

1986年(昭和61年)第9回「長興書展」出品作。

この年の課題は「夏目漱石」。中国河南省でも

展示する企画でしたから、「吾輩は猫である」の冒頭部分を中国語で紹介する工夫をしました。

翻訳は 中国語を学び始めた親戚のおじさんに

頼み、漱石がスケッチした猫の絵をカットに

借用。筆は胎毛筆を使用しました。

 

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2016年

10月

08日

穭(ひつじ)筆で書きました

8月下旬に刈り取った二番穂も こんなに伸びました。

俳句では二番穂のことを「穭」(ひつじ)と言うそうですが、お百姓さんが田んぼを鋤いてしまうと土の中に埋もれてしまいますから、その前に

ハサミで少しだけ失敬しました。

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2016年

9月

08日

會津八一は新聞の活字から書を学んだ

会津八一(1881~1956)は

私の好きな書人です。

書は専門でなく、早稲田大学で英語を教え、宮中歌会始で召人を勤めた程の歌人でもありました。

声が大きくエネルギッシュな巨漢だったようです。

 

西川寧先生が因襲的な書壇に 風穴を開けようと、会津八一を 日展の審査員に推薦しましたが、尾上柴舟氏の強烈な反対で、「幻の審査員」に終わりました。その時、出品しようと思っていた作品が掲出の「林下十年の夢 湖辺一笑新た」(1948作)です。のびやかで明るく とらわれがない。

もし、会津八一が日展の審査員を勤めていたら、書壇の現状はだいぶ変わっていたでしょう。

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2016年

7月

22日

私の防暑法

今年も猛暑が続きます。テレビは熱中症の危険を連日報じています。

村の出会い仕事で 村人は「我々は熱中症には

縁がない」と言う。それもそのはず、彼らは

4月下旬から田んぼに出て、真っ黒になって

働いているのです。これを「暑熱順化」(暑い季節への変化に応じて自らをうまく変えること)と言うことらしい。

私もこの暑さに負けられないので、いくつかの「防暑法」を考えました。

 

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2016年

6月

21日

こつこつ生きるコツコツ書く

20年も前に書いた作品ですが、75年の私の人生を 貫く心棒みたいな

標語です。

先日、創作の姿勢や 生き方を尋ねられた時、とっさに答えた言葉です。

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2016年

6月

05日

25年前の私の小説

今回の「溪水書展」の整理をしていたら

25年前の私の小説が出て来ました。

ペンネーム「いしみずけい」、内容も

執筆した様子も忘れていました。

1991年 51歳。書道の世界では何

を書いても、面白く楽しい時でした。

私が所属していた会は 毎年テーマを決めて 大規模な書展を開催し注目を 集めていました。私は日展など公募展の創作より

このテーマ展が好きでした。「夏目漱石」「良寛」に続いて「原始性・素朴な世界の古意を探ねよ」と言う出題に対して、白川靜の「甲骨文字」を想起、自分が

パイオニアと言う意味の「我より古(いにしえ)と作(な)す」(自我作古)を語句に選びました。

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2016年

3月

05日

百歳万歳

我が国の百歳以上の人は 6万人を越えました。(50年前は252人)。お元気で百歳を迎えられる人は稀で その内87パーセントが女性です。

私の近所に百歳を迎えられた人がいます。同級生のU君のお母さんです。私はお祝の気持として「百歳万歳」(いつまでも栄える)を書いて贈ろうと考えました。

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2016年

1月

06日

申年の色紙を描いて思ったこと

「去年今年貫く棒の如きもの」(虚子)と

詠まれたように、あっという間に年末年始が

過ぎてしまいました。私は師走に入って一年で一番多忙な日々を過ごしたように思います。

地域のことや 家の正月準備に加えて、恒例の色紙揮毫に 多くの時間を費やしました。

「もう3匹のお猿さんを貰いましたよ」と言われて、四半世紀も書き続けていたことに気がつきました。

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2015年

10月

24日

菜根譚と木簡・残紙


菜根譚 136章

部下に対する心得は「功績と過失をあいまいにしてはならぬ。それを混ぜてしまうと、人は惰堕の心を懐いてしまう、つまり やる気を失ってしまう。」(1984年日展出品・落選)

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2015年

9月

08日

オリンピック・エンブレムと芹沢銈介

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2015年

7月

24日

書家が書家でなくなる岐路

檀家寺の本堂修復を記念して、私の作品を奉納

させて貰うことになりました。

ご住職と相談して 字句を決め準備しました。

創作のイメージに使ったのは「三輪田米山」

(1821~1908)愛媛県松山市の神主さんです。

昔、師匠が好んで書いた古典です。

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2015年

5月

21日

良寛を臨書 調和体の宝庫だと改めて思う

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2015年

5月

06日

雪舟を模写して 筋トレしました

雪舟等楊(1420~1506?)は遣明船で中国に渡り 南宋時代の水墨画を勉強しました。(48歳)

明の皇帝や宮廷画家から高い評価を受け、「天童第1座」・「日本画聖僧」の称号を受けて帰国しました。

そして今、中国の画家は「雪舟シンポジウム」を開いて 雪舟を学んでいます。

私はゴールデンウイークを利用して 雪舟を模写しようと試みました。書の描写力を 高めるための筋トレ

です。

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2015年

1月

06日

年末年始の筆墨三昧

明けましておめでとうございます。

年末から年始にかけての半月は 色紙書き

以前から頼まれていた お寺の庫裡の襖の作品作りに明け暮れました。

150×52㎝の用紙に3セット12枚書く。

色紙は例年のことですが、世話になった近所の人に差し上げます。


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2014年

11月

07日

調和体作品を書く その1

調和体作品は 全く別の新しい分野の

書芸術です。「漢字」や「仮名」のような

完成されたイメージに 影響されると、

迷路にはいります。従来の臨書や構成など

の勉強方法を 捨てることです。

右は 岡本太郎の言葉を 稲の二番穂

(ひつぢ)で書きました。  

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2014年

10月

24日

調和美を求めて 盆栽と書展

毎年この頃になると、そろそろやろうかと

声を掛け合って 28年がたちました。

盆栽・山中蓬庵 書・松井溪水とその一門

の有志が、気楽な気分で陳列します。

多少 不備があっても、盆栽の山中さんが

バランスをとってくれます。

長年の信頼関係あってこそです。

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2014年

10月

08日

米壽の壁を乗り越えるには

私の街の敬老会には 75歳以上の方が招かれ、

その中で 百歳お一人、米壽18人の方に記念品

と「お祝いのことば」が贈られます。

私が 賞状の揮毫を担当して6年目「溪水さんの

書いた賞状を貰うのが、楽しみ」と街の知り合い

に、声をかけて貰うのが嬉しいです。

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2014年

8月

25日

私の健康テキスト「貝原益軒・養生訓」

大阪の知人から 毎年頂く年賀状や暑中見舞い状

に添付されている「貝原益軒・養生訓」は今まで

さほど気にかけて いませんでしたがこの頃は

心に染み入るように理解できます。

今年もこのような文章を送って頂きました。

 

 

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2014年

8月

07日

二十四節気・七十二候を暮らしの中に

今日は立秋。朝5時半に 犬の散歩に行きました。

ひんやりとして、もう秋だなあと思ったのも

束の間、太陽が昇ると 気温はぐんぐん上がって

30度。秋の感じは消えてしまいました。

最近の季節感は 不快感を超えて、恐怖さえ感じます。

 

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2014年

7月

04日

プチ・溪水美術館・S邸

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2014年

6月

21日

プチ・溪水美術館・K邸

K君は私の幼馴染み、互いの家を訪ね逢っています。
K君も 夫人も暮らし方の センスが良くて

訪問の際に ホットしたものを、感じます。

K君夫妻は 長年にわたって、私の作品を

収集展示して くれているのです。

その数、10点以上。

「プチ・溪水美術館」と名づける所以です。

襖には K君の趣味の謡曲「老松」を書きました。

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2014年

5月

21日

テーマを決めて創る

適当に テーマを決めて仲間と共に、書で表現する試みをしました。過去に書き溜めていた 作品を整理して並べてみました。
改めて気が付くことは その都度ひらめく感性は紙上に残さなければ、泡のように消えていたものです。

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2014年

5月

05日

四十三年ぶりの再会

私が30歳まで 勤めていた「国鉄」の元同僚四人が、我が家を訪ねてくれました。宿舎に場所を変えて、酒を酌み交わしながら長時間話し合いました。
中の一人 Mさんは、百姓をしながら、読書もする。

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